2013年12月28日

これで・・・いや“これが”いいのだ SIG P210

第二次世界大戦後の1947年、スイスのSIG社はフランスのMle.1935をベースにオリジナルの拳銃を制作し、それがP210です。使用弾は7.65x21mmパラベラム弾と9×19mmルガー弾で、軍用のものはP49と呼ばれています。

製造は1949年から2005年(!)まで行われ、それまでに数回改良がおこなわれまして、2012年にはSIG SAUER社が初期モデルとマガジンリリースボタンを追加した改良型(実質の再販モデル)を製造し、話題となりましたね。

とまあ、もはや語るに及ばない程の有名銃ですが、
以前はそこまで興味がありませんでした。

ダブルカァラムではない というだけの理由で。

複列式弾匣がハンドガンの絶対条件のように思っていたんですね。

単なるファイヤーパワーの問題ならそれもアリですが、視点が変われば
視野も広がります。
しかして気付いた視点とは・・・

銃器や刀剣は単なる武器ではない、という事。
古くから宝物として取引されたり装身具として飾られたりするステータス
シンボルとしての役割に今ひとつ理解が及んでいなかったのです。

アンティークとしての価値は分かったつもりでいましたが、それは骨董品
の領域であって自分がサーチする対象ではないと考えていましたが、
比較的最近の銃にもその概念は通じるというのが今の見解です。

簡単に言ってしまえば、FPSで強い銃だけが“いい銃”ではないという事。
その銃が持つ性能だけではなく、なぜそのスペックなのかという開発意図、
実際の使われ方、過去から今までの評価、時代背景の中で果たした役割
という歴史的経緯まで含めて価値を感じ取る・・・。

それがいいモノを知るという道なんじゃないかと思った訳です。

当たり前といえばそれまでです。しかし分かったつもりでも中々視野は広が
るものではなく、今回の様にふと思い至る・・・という事で少しづつ趣向が深
まっていくのが価値観なのかも知れません。

而して、今回取り上げました「 SIG P210 」ですがこの銃にどういった
視点で再評価に至ったのかをお伝えさせて頂きたく筆をとらせて貰いました。

この拳銃、軍用です。

ですが将校の護身用で採用されていまして、前線で撃ちあうのが目的では
ない為、無理にダブルカァラムにして重量増加で携帯性を下げる必要は無い。

むしろ攻撃力はシングルカァラムで十分であって作動性や携帯性に加え
命中精度と精緻な造りによって、シンボリックなステータス性とネームバ
リューを得たと考えました。

特殊部隊のサイドアームじゃないんで、マウントレールとかマグチェンジ性
や装弾数とかは最優先じゃないんです。
これでいい・・・いや、“これが”いいんだ。

その精巧さゆえの工芸品的価値、軍・警察に採用されていた経緯のステー
タス性、時代背景を感じる歴史的価値が、ふとそれまで信奉していた
“ダブルカァラム” を外す事で感じとれる様になったんですね。

自分の主義・視点はこれしかない!! と頭から決めているとどうも視野が
狭くなっていきます。

すこしづつ視野も広げていけば、楽しみも広がっていくんじゃないでしょうか。
ほんと、今更気付いても遅いっていう。ガスガンの6mmバージョン、どこに
も売ってないし・・・。64式もそうでしたがあの頃は

普通に売ってたんですよ?


SIG P210-6



本銃について詳しくはこちらで





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Posted by amemiya  at 03:35 │Comments(0)拳銃

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