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Posted by ミリタリーブログ  at 

2014年02月28日

Taurus The judge・・・幽助さん、どうスか

Pt92(M92のコピー)でも有名なブラジルのトーラス社。

実はユニークな”ハンドガン”を発売しています。


「The judge」

あまりメジャーではありませんが、ハンドガンです。

使用弾は 45Colt 





      .410GA です。


なんぞそれ?

前者はオーソドックスなリボルバー用の45口径弾ですが

後者はオーソドックスなショットガン用のショットシェルです。


さて、The judgeはハンドガンと言いましたよね。

ショットシェルってどうなん?

撃てるんですよ。というかその為に開発されています。

.410ゲージのスラグ弾・散弾をハンドガンから撃つメリットは何か。



アウトドアでの害獣(ヘビとか)対策が想定されますが、
実のトコロ、アメリカではセルフディフェンス目的が多いようですね。






しかしアメリカ人は結構ショットガン好きなので、.410ゲージも所有者が多いらしいです。
じゃあその弾が使えるハンドガンはどうかという、メーカーからのリクエストなのですが・・・。
(ちなみに9m×19のショットシェルも米国市場にはあるとか。どんだけショットガン好きやねん)

45Colt も使えるので、護身用には向いているかも知れません。

ただし、射撃場でターゲットを狙って楽しむというのはちょっと無理ですね。


法規上ボアにはライフリングがありますが、散弾のシェルに有効な回転は与えないので
専ら45Colt弾のためでしょう。2mで13cm程度に収まるという結果が、雑誌に載って
いましたが、散弾でも24cmくらいとの事で近距離での使い勝手は悪くないようです。


一応スペックとしては

重量:995g

装弾数:5発

SAオンリー

45Colt HP 225gr :778fps
.410 2 1/2" #6 :920fps

との事です。
フルスチールなので、結構重いです。

とはいえオートでは味わえない、リボルバーの可能性の一つだと思います。

残念ながら、トイガン化の可能性は・・・多分無いでしょう。

(ドラマ性がね、皆無なんですよ。実用具だから仕方ありませんが)
  


Posted by amemiya  at 01:10Comments(0)

2014年01月25日

二丁もブレンテンとはこれ贅沢なり

丁拳銃といえばホントに色んな方がいますが、この方は贅沢です。MADLAXがP210ならこの方は“ブレンテン”。
「爲妹 みくる」さん!

爲妹 みくる
角川書店 いのうえ空「ゼロイン」から

しかもCQCカスタムまでして、自宅には予備パーツもあるんでしょうね。もちろんバカスカ撃ちまくるので“マガジン”も大量に使います。

ブレンテンにおいてマガジンがどれほど貴重かを解ってるんでしょうか。
しかもこの10mm×25弾、他の隊員と互換性無し!
実際海外のLOEでも口径(弾種)の限定はあるというのに。

この選択の自由も含め、非常に贅沢な二丁拳銃と言えるでしょう。

ちなみに作中では二丁どころか四丁拳銃というエキセントリックな方もいらっしゃいます。
ただしブローニング.380 (M1910)という割合メジャーな銃ですけれども。

M1910
  


Posted by amemiya  at 20:44Comments(0)拳銃:劇中使用

2014年01月16日

ジェネリック製品 銃器界では当たり前?

て銃器界では常識となっていますが、医薬品に続いて家電業界にも

ジェネリックの波がやってきたようです。

詳しくはコチラ

ガバやAR系のクローンに慣れ親しんだミリポリファンにはよく分かる話です。

なんだか“ジェネリック”というとポジティヴですね。(実際はパクリとかコピーで好き放題)

しかし銃器界でクローン(ジェネリック)が一般的なのは、極めて保守的
な性格を持つ製品群だからでしょう。

ガバメントに至っては1911年から存在し続けている訳ですし、AR‐15も1957年の誕生です。

ところで“キャリバー.50”も1933年からのベテランですしクローンもあります。
日本軍でもコピー改良品を航空機等に使用していましたし、現在でもライセンス
生産をしていますが未だにデッドコピーだそうです。
住友重機改ざん問題

ライセンス生産も満足に出来ない品質の上に値段まで高いのでは、これはジェネリックと
呼べるレベルではないでしょう。

しかしこれは日本の防衛産業が国際競争のない中で、発注者共々もたれあいを続けた
結果であり、今後武器輸出が進めば世界中の銃器メーカーと競合する訳ですから、その
品質は否応なく向上を見るのではないでしょうか。

家電業界とは逆に、日本のミリポリ系銃器界は随分立ち遅れているという事です。




  


Posted by amemiya  at 21:00Comments(0)背景知識

2014年01月06日

儚き夢の遺産 ブレンテン

かつて射撃界の巨匠、ジェフ=クーパー氏がコンサルタントになって
製作された拳銃がありました。

「パーフェクト・コンバットオート」と言われたその拳銃の名は

ブレンテン

実践的ハンドガンの理想を凝縮した傑作になる予定でしたが・・・

残念なことにメーカーの倒産により歴史の彼方に埋もれてしまいました。

本銃の詳細はこちらをご覧頂くとして
ブレンテンが歴史に刻んだ功績があります。

それは新しい拳銃弾の開発です。

10mm×25弾をこの銃は使用しますが、従前の9mm×19と45ACPの長所を併せ持つ
意欲的な弾丸です。ブレンテンの消滅後も、同弾を使う拳銃は複数メーカーによって
造られ、FBIも採用していました。

しかし反動が大きくサイズも前後に長いため送弾不良の原因になったりと、
自動拳銃用としては今ひとつ感があった為S&W社によって前後長を詰めて改良
した10mmショート(40S&W)という弾丸が1989年に開発されました。

貫通力・直進性・装弾数・ストッピングパワーにおいて妥協点を見出し、なおかつ
反動や送弾不良についても改善をみており、10mmショート弾は現在北米のLE
(法執行機関)で人気を博しています。

ブレンテンは84年に誕生し、2年後の86年にメーカーが倒産するまでに1500丁程
しか造られなかったものの、その理想のコンバットオートというコンセプトは着実に
銃器界に発展をもたらしたと言えるでしょう。

一応手元のデータでは
BREN TEN 1195g  装弾数 10+1発 MV:1125fps(FMJ)、1000fps(JHP) 
(空マガジン込重量)

まあ最近のHK45が785gで45ACPを10+1発なので
ポリマーフレーム全盛の現在ではスペック上見劣りはします。

時代の進歩にはいくつかの点で隠れた立役者や功労者が存在していて、
ブレンテンも商業的には資金不足で(マガジン問題ではない)成功しません
でしたが、クロスボルト・セフティ以外は優れたコンバットオートとして伝説
として語り継がれるべき名銃ではないでしょうか。



(参考資料)↓ ↓ ↓
  


Posted by amemiya  at 05:06Comments(0)拳銃

2014年01月02日

P210が・・・主役なのか

SIG P210の活躍する作品を探してみました。
意外と洋画等でも途中で持ち替えたり、端役が使ってたりと

主角として登場する劇作品は少ないのです。

しかしそんな中、端麗なP210の姿を存分に堪能できる作品をご紹介します。

「MADLAX」

2004年のアニメ作品で、基本はドンパチかと思いきや劇情も深く、超展開もあり
なかなか楽しめる内容となっています。

なんと言っても主角の使用で登場回数も多く、しかも二丁拳銃です!!

SIG P210の雄姿を見るのにこれほど適した作品も少ないでしょう。
マルシンの8mmガスガンが2006年の発売ですから、その企画にも影響
を与えたかも知れません。

こちらの画像をご覧下さい。
↓ ↓ ↓
MADLAX

劇中での使用者はプロのエージェントであり、必中の腕前のためシング
ルカァラムのSIG-P210で十分。

逆にグリッピングの悪さや重量増からくるハンドリング悪化を嫌い、敢え
て高精度のP210を選びファイヤパワーは二丁拳銃でカバーという事で
しょうか。

ダブルカァラムになるとどうしてもグリップが太くなる傾向があり、
“2×4グリップ”
とかの陰口(角材握ってるみたいだぜ・・の意)もあり女性の手には向か
ない事があります。

そして装弾数が多くなると総重量が増して、女性の細腕では更に取り回
しが悪くなります。

例え男性でも重くて大きい拳銃を、エージェントが携行するには不便な
のが007のジェームズボンドも携行の際、目立たないか非常に気にして
小型拳銃に拘る描写がある事からわかります。

手持ちの資料でM92FSと比較してみますと
M92FS・・・967g MV:1200fps(115grJHP)
P210 ・・・900g MV:1173fps( 〃   )
(マガジン空の重量)

装弾数M92FS、15+1に対してP210、8+1。

ただでさえ重いダブルカァラムに弾の重さが加わって、M92FSクラス
を女性が自在にハンドリングするならば相当のゴリマッチョの可能性が
・・・あり・・・ま・






うわなにをするやめr くぁwせdrftgyふじこlp













  


Posted by amemiya  at 03:06Comments(1)拳銃:劇中使用

2013年12月28日

これで・・・いや“これが”いいのだ SIG P210

第二次世界大戦後の1947年、スイスのSIG社はフランスのMle.1935をベースにオリジナルの拳銃を制作し、それがP210です。使用弾は7.65x21mmパラベラム弾と9×19mmルガー弾で、軍用のものはP49と呼ばれています。

製造は1949年から2005年(!)まで行われ、それまでに数回改良がおこなわれまして、2012年にはSIG SAUER社が初期モデルとマガジンリリースボタンを追加した改良型(実質の再販モデル)を製造し、話題となりましたね。

とまあ、もはや語るに及ばない程の有名銃ですが、
以前はそこまで興味がありませんでした。

ダブルカァラムではない というだけの理由で。

複列式弾匣がハンドガンの絶対条件のように思っていたんですね。

単なるファイヤーパワーの問題ならそれもアリですが、視点が変われば
視野も広がります。
しかして気付いた視点とは・・・

銃器や刀剣は単なる武器ではない、という事。
古くから宝物として取引されたり装身具として飾られたりするステータス
シンボルとしての役割に今ひとつ理解が及んでいなかったのです。

アンティークとしての価値は分かったつもりでいましたが、それは骨董品
の領域であって自分がサーチする対象ではないと考えていましたが、
比較的最近の銃にもその概念は通じるというのが今の見解です。

簡単に言ってしまえば、FPSで強い銃だけが“いい銃”ではないという事。
その銃が持つ性能だけではなく、なぜそのスペックなのかという開発意図、
実際の使われ方、過去から今までの評価、時代背景の中で果たした役割
という歴史的経緯まで含めて価値を感じ取る・・・。

それがいいモノを知るという道なんじゃないかと思った訳です。

当たり前といえばそれまでです。しかし分かったつもりでも中々視野は広が
るものではなく、今回の様にふと思い至る・・・という事で少しづつ趣向が深
まっていくのが価値観なのかも知れません。

而して、今回取り上げました「 SIG P210 」ですがこの銃にどういった
視点で再評価に至ったのかをお伝えさせて頂きたく筆をとらせて貰いました。

この拳銃、軍用です。

ですが将校の護身用で採用されていまして、前線で撃ちあうのが目的では
ない為、無理にダブルカァラムにして重量増加で携帯性を下げる必要は無い。

むしろ攻撃力はシングルカァラムで十分であって作動性や携帯性に加え
命中精度と精緻な造りによって、シンボリックなステータス性とネームバ
リューを得たと考えました。

特殊部隊のサイドアームじゃないんで、マウントレールとかマグチェンジ性
や装弾数とかは最優先じゃないんです。
これでいい・・・いや、“これが”いいんだ。

その精巧さゆえの工芸品的価値、軍・警察に採用されていた経緯のステー
タス性、時代背景を感じる歴史的価値が、ふとそれまで信奉していた
“ダブルカァラム” を外す事で感じとれる様になったんですね。

自分の主義・視点はこれしかない!! と頭から決めているとどうも視野が
狭くなっていきます。

すこしづつ視野も広げていけば、楽しみも広がっていくんじゃないでしょうか。
ほんと、今更気付いても遅いっていう。ガスガンの6mmバージョン、どこに
も売ってないし・・・。64式もそうでしたがあの頃は

普通に売ってたんですよ?


SIG P210-6



本銃について詳しくはこちらで  


Posted by amemiya  at 03:35Comments(0)拳銃